高度成長期以降、
持ち家促進の住宅政策により、
日本のあちこちで大小様々な
宅地開発・住宅供給が行われました。
新しい道路、新しい公園、
新しい建物、すべてが新しい街並み。
ニュータウン。
きっと誰もが憧れたことでしょう。
それから40~50年。
かつてのニュータウンは今、
どうなっているのでしょうか。
はっきり明暗が分かれています。
駅周辺のニュータウンは、
古くなっても利便性のよさから
世代交代や新しい住人の入居が進んで、
ある程度の活気を保っています。
しかし、郊外型のニュータウンは、
子供達が独立して、老人だけの世帯が増え、
街に活気はなく、閑散としています。
若者が少ないため人気も地価もさがり
売却するにもなかなか買い手が付かず、
空き家になる。
そんな家があちこちに。
昔の賑わいはどこへやら。
今後、日本中でそんな風景が
ますます増えていくのでしょう。
驚いたことに、郊外型のニュータウンは現在も依然として
作られていて、根強い人気があります。
すべてが新しいというのは
たしかに気持ちがいいものです。
土地の価格も都市部に比べれば安いため、
十分な部屋の広さも確保できる。
また新しい土地には、古くからのしがらみもなさそう。
したし、すべてが新しいということは、
すべてが同じスピードで古くなっていくということで
そこに新しいこと意外の価値がない限り、
廃れていくことは避けられません。
都市部ですら人口が減っていく時代ですから。
10年~20年先の将来はなんとなく予想が付きます。
人生100年時代とも言われます。
40年~50年先を見据えた時、
廃れたかつてのニュータウンが
他の選択肢もあるのでは?
といっているような気がします。
ぜひ、ニュータウンで新築をご検討の皆様には
利便性の良い場所で中古住宅に手を加えて住むということを
選択肢のひとつとしてご検討してみてはいかがでしょうか。